『ねぇ、もう止めなよ。 アタシも知らなかったんだけど、 リカからコクったらしいよ。 どうしようもないやん。』 ミキの忠告は いつも何処か優しかった。 俺が、 イシザキを殴りたい、 と言った時の言葉だ。 今そんな事したら、 進学ダメになっちゃうよ?!と、 ミキは必死に説得してくれた。 俺はミキに、 救われたのかも知れない。 彼女の優しさは、 本当に友を想う、それだった。