そして、 またホリちゃんから電話がある。 『あの2人なんか先輩に隠して付き合ってたらしいですよ、 許せない。』 ホリちゃんの同情は いつも残酷だった。 俺の心は完全に 暗黒面に堕ちていく。 その感情は、 恋とか愛とかとはかけ離れた、 醜い想い。 もう自分のプライドで 頭はいっぱいだった。 …そうだ、 バカにしやがって。 …許せねぇ… 冷静に考えたら、 彼女らが俺に赦しを乞う必要など ないのに。