しばらくして再びインターフォンが鳴ったけど、聖は相手を確かめることなく玄関に行った。



「桐野!」



玄関から聖の私を呼ぶ声。


いきなりの大きな声で、私もモフ子も体をビクンと揺らした。


荷物を持ち、玄関に行く。


そこにいたのは聖と同じくらいの若い男性。


手には大きなカバンを持っている。


この人が、私と関係ある人?


でも、私、こんな人知らない。


私が会釈をすると、男性はニッコリ笑い会釈し返してきた。