制服に着替え、カバンを持ってベッドの部屋から出た。
西野先生は机に向かって、何か書き物をしている。
「西野先生?」
西野先生の背中に声をかけると、少し肩をビクンと揺らして、こちらに振り向いた。
「着替えた?」
「はい」
「水島先生が送って下さるから、ここに座って待ってて?もう少ししたら来ると思うから」
「えっ?」
水島先生の名前を聞いた途端に、私の胸は激しく鳴り始める。
「聖先生が良かった?」
西野先生は意地悪そうな笑顔でそう聞いてきた。
「あ、いや……」
そう言う意味での“えっ?”じゃなくて……。
「聖先生は授業があるし、それに車持ってないみたいだしね〜。水島先生は桐野さんの担任でしょ?」
「そうですけど……」
だからって……。
「だから水島先生にお願いしたの」
西野先生はそう言ってウフフと可愛く笑った。



