………んんっ。
目を覚ますと、白い天井が目に飛び込んできた。
それから誰かが鼻を啜る音も聞こえてくる。
あ、ここって保健室?
何で、私、保健室にいるの?
確か体育の授業でグラウンドを走ってたはずなのに……。
横を向くと、椅子に座って泣いている理香がいた。
「理香?」
私の声に気付いた理香が顔を上げて私を見る。
「澪!」
目を真っ赤に腫らした理香が私の手を握ってきた。
体操服を着たままの理香。
「私、どうしたの?」
「澪、倒れたんだよ」
「えっ?」
私が倒れた?
「桐野さん、目が覚めた?」
保健室の西野(ニシノ)先生がベッドの部屋に入って来た。
「はい」
私は返事をして身体を起こそうとするけど、まだ少しクラクラしていて上手く身体が起こせない。
「そのままで大丈夫よ」
「すみません……」
「相葉さん、ありがとう。もう授業に戻っていいから」
「はい……」
「理香?ありがとうね」
理香はコクンと頷くと、保健室を出て行った。



