そんな時、グラウンドの隅っこにいる聖の姿が見えた。
校務員の天野さんと一緒に花の手入れをしている。
聖が花の手入れって、全然似合ってねー!
てか、こっちを見てニヤニヤするなっつーの!
聖を見てムカついたのか、さっきよりもペースが上がっていく。
「澪?ペース上げなくても大丈夫だから」
「あ、うん……」
気が付くと、グラウンドにいるのは私と理香と広瀬先生だけになっていた。
早く走らなきゃ。
そんな思いと聖のニヤついた顔がムカついてイライラしてきた。
「澪?だからペース上げなくていいって!」
理香のそんな言葉も耳に入らないぐらい私は必死に走っていた。
…………でも。
一瞬、目の前が真っ白になって、それから暗くなって……。
「キャー!澪!?」
理香も叫ぶ声が遠くに聞こえ、私の意識がそこで途絶えた。



