今日の体育は持久走。
しかも1000メートル。
「えぇ!!」
みんなからそんな声が上がった。
そりゃそうだ。
このクソ暑いのに持久走って……。
「走り終わった者から体育館へ行ってもいいぞ?」
広瀬先生はそう言ってニヤリと笑った。
その言葉に、さっきまで文句を言っていたのがピタリと止まった。
「澪?早く走って体育館へ行こう!」
理香が私の手を握ってきた。
「だね」
こうして体育の授業が始まったわけだけど……。
みんな一斉にスタートして走り始めた。
早く体育館へ行きたくてペースを早めるけど、でも暑くてペースが落ちていく。
どんどんと周りの子に抜かれていく。
「理香?先に走っていいよ?」
私のペースに合わせて走ってくれていた理香にそう言った。
このペースだったら早く終わるどころか体育の授業が終わるまで走り終わらないかもしれない。
「ううん。澪と一緒にゴールしたいから気にしないで?」
「でも……」
運動神経のいい理香。
それに対して運動神経の鈍い私。
しかも運動不足に寝不足と暑さで足がフラフラ。
早く走り終わって体育館へ行きたいだろうに。
周りはどんどんゴールして体育館へ向かってる。



