振り返ると、閉めていたはずの和室のドアが開いている。
「ちょっと!何勝手に開けてるのよ!」
蛇口を止めて、慌てて和室に入る。
「俺が来るから慌てて洗濯物をここに隠した?」
「えっ?」
「図星?」
「う、煩い!」
聖がクスクス笑う。
「こんな事だろうと思った」
「休みの日にまとめて片付けようと思ってただけだから」
「ふーん……」
ゲッ!下着が見える。
いくら聖でも下着を見られるのは恥ずかしい。
「姑みたいなマネしないでよ!さっさと出て!早く出ないと、晩ごはん食べさせないから!」
「はいはい」
聖はケラケラ笑いながら和室を出た。
そして再びソファに座る。
私はキッチンで洗い物を始めた。



