作業を始めて、どれくらい時間が経ったんだろう……。
ふと見上げた空は薄暗くなり始めていた。
脚立の上に目線を移すと、聖は相変わらず黙々と作業をしている。
「ねぇ、聖?」
「あ?」
手を休めずに怠そうに返事をする聖。
「いつまで続けるの?」
私の問いかけに、やっと手を止めた。
空を見上げ、再び手を動かし始める。
「ちょっと!何か言ったら?」
「暗くなるまで」
「はっ?」
「だーかーらー!暗くなるまでって言ってんだろ?」
もう十分暗いですけど?
意味わかんない。
「私、帰るから!」
私はそう言って、持っていた竹ぼうきから手を離した。



