「聖!」
脚立の下から大声で聖を呼んだ。
剪定バサミを使っている手を止めて、下を見る聖。
「おせーよ!」
そう言いながら、聖が脚立から降りてくる。
聖はツナギの作業着を着た私をジロジロ見てくる。
「ちょ、な、何よ」
「似合ってんじゃん」
そう言いながらケラケラ笑う聖。
「やめてよね」
そんなこと言われても嬉しくない。
「で、何をすればいいの?」
「そこの竹ぼうきで落ちた葉っぱを集めて?」
聖が壁に立て掛けてあった竹ぼうきを指差しながらそう言った。
それだけ言うと、また脚立に登っていく聖。
私は言われた通りに竹ぼうきを持って、落ちた葉っぱを集める作業を始めた。



