「席に着けよ〜。チャイム鳴ったぞ〜」 チャイムが鳴ったと同時に、教室の出入口付近にいた男子の頭を出席簿でポンポンしながら水島先生が教室に入って来た。 ドクンと胸が高鳴る。 教卓の前に歩いている水島先生を目で追う。 一瞬だけ、目が合い、恥ずかしくて思わず目を逸らした。 朝のHR。 水島先生が話をして、今日の予定を黒板に書いていく。