【先生×生徒シリーズ】先生の秘密




教室には2年生の時に同じクラスだった子も何人かいて、挨拶をして自分の席に着いた。


理香と少し席が離れてしまった。


でも同じクラスになったから席が離れていてもいいんだけど。


理香は私の前の席の椅子をこちらに向けて座る。



「ねぇ、担任、誰だろうねぇ?」



私は理香にそう聞いてみた。


クラス替えの紙を見てないので、担任が誰かわからない。


そう聞いた私の顔を見てクスリと笑う理香。



「教えて欲しい?」



そう言って、再びクスリと笑う理香を見てコクリと頷いた。


理香の首を傾げながらクスリと意地悪そうな笑みを浮かべた顔。


それを見た私の胸はドクンと高鳴った。


まさか、ね……。


早く教えて欲しいのに、なかなか言わない理香。



「誰だと思う?」


「えっ?」


「もぉ!ここまで言ったら誰かわかるでしょ〜!」


「えっ?まさか……」



やっぱり、私の予想は当たってたの?



「その、まさかだよ」


「うそ……」



私は目を見開いて理香を見た。



「良かったねぇ。担任が水島先生で」



理香は笑顔でそう言って、私の頭を撫でてきた。