3年生のクラスは校舎の3階にある。
3階に上がると、ほとんどの生徒が来ていて、廊下が賑やかだった。
「澪!おはよう!」
私の前からそう言って抱きついて来たのは、親友の相葉理香(アイバ リカ)
中学校は違ったけど、1年生の時に席が隣同士になったことから仲良くなり、今では親友と呼べる仲までになった。
「おはよ〜!って、暑苦しいから離れて」
私はそう言って理香の体を離す。
「暑苦しいって……って、それより!同じクラスだよ!」
理香がニコニコしながらそう言ってきた。
「ホントに!?」
「うん」
2年生の時は違うクラスになって寂しかったけど、3年生で同じクラスになるとは!
1年間、楽しくなりそう!
でも……。
「もー!何で先に言っちゃうかなぁ!」
「ゴメン。澪と同じクラスになったのが嬉しくて、つい」
理香はそう言いながら苦笑いを見せた。
掲示板のクラス替えの紙を見るのを楽しみにしてたのに。
まぁ、いいや。
私と理香は並んで教室に入った。



