朝、適当に朝ご飯を食べて、身支度をして玄関の外に出た。
自然と隣の玄関に目がいく。
彼、聖 真白の家。
あの日から、姿を見てない。
マンションとは言え、上とか反対隣からは多少の生活音が聞こえてくるけど、彼の部屋からは全く生活音が聞こえてこない。
本当に住んでるのかな?
彼の部屋の玄関を見つめながらそんなことを思っていた。
死んでるってことはないよ、ね?
呼び鈴を押して確かめてみようか……。
でもなぁ……。
あの日、話しただけで、ただのお隣さんの薄い関係だし。
そこまでする義理はないか。
とりあえず学校に行こう。



