【先生×生徒シリーズ】先生の秘密





「澪?俺が消えるまで、このままで、いて?」



私はコクリと頷いた。



「少しでも、澪の温もりを感じながら、消えたいんだ……」


「聖……」



さっきより身体が半透明になっていく。



「澪?ありがとう……」


「もう、喋らないで?」



私は聖の唇に、人差し指でそっと触れた。


もう、ほとんど聖の姿は見えなくなっている。


聖……。


ありがとう。


私を助けてくれて、ありがとう。


私の身体が軽くなり、聖の身体は完全に消えた。