「私も、聖が好きだよ……」
「澪……」
身体を離すと、目を大きく見開いて私を見た聖。
「好きなの!つい最近まで水島先生が好きだったのに、おかしいよね?でも私は聖が好きなの!」
「ありが、とうな……」
聖が優しい笑顔を見せる。
「だから私の前から消えないで?私のこと嫌いになって?」
さっきよりも苦しむ聖。
「最後に、澪の、気持ちを聞けて、良かった……」
最後?
最後とか言わないで?
「澪?俺、もう、ダメだわ……短い間、だったけど、これでお別れだ……」
「い、嫌!嫌だ!」
聖は自分のしていたクロスのネックレスを引きちぎった。
力が出なくて、何度も引っ張ったせいで、聖の手に血が滲んでいる。
「これ、澪にやるよ……」
差し出されたクロスのネックレス。
私は手のひらに乗せ、それをギュッと握りしめた。
その時……。
「聖!身体が!」
聖の身体が、幽霊のように、だんだんと半透明になっていく。



