「…………なってよ」
「はっ?何?」
「嫌いになってよ!私のこと、嫌いになってよ!」
私はそう叫び、聖に抱きついた。
「おまっ、何言って……」
「私のこと、好きにならないで!嫌いになって!そうしたら、聖は消えないんでしょ?ねぇ、聖!嫌だよ!聖、いなくならないで?冷たい態度でもいい。無視されてもいい。だから、ねぇ?」
聖の胸で子供のようにワンワン声を上げて泣く私。
聖が私の背中に手を回すけど、力強くギュッと抱きしめてくれるわけでもなく、ただ添えているだけ。
それでも聖に抱きしめてもらえたことが嬉しかった。
「ゴメンな……」
背中に回した手を頭に持って来て、優しく頭を撫でる。



