「聖先生って、このマンションに住んでたの?」 知らないふりをする理香。 学校にいるように普通に振る舞う。 「えっ?あ、あぁ……」 「しかも澪の家と同じ階だなんて!凄い偶然!」 「あ、うん……」 聖の方を見れない。 あの冷たい目をされたら怖いから。 「2人でお出掛けか?」 「そう、ご飯を食べに行こうかなと思って」 「そっか。夏休みだからって、あまり羽目を外すなよ?」 「はーい!」 聖は私たちの横を通り過ぎて、自分の家に帰って行った。