「あっ!決めた!」 彼は突然、そう言った。 「えっ?」 「こいつの名前」 彼が黒猫の頭をツンツンと突く。 だったら最初からアナタが名前を付けてよ。 飼い主なんだから。 と思うだけで口に出しては言えなかった。 「モフ子にする」 「モフ子!?」 「うん」 どんだけモフモフを気に入ってるのよ。 彼は黒猫のモフ子の名前を呼びながら頭を撫でた。