「それって、誰?」
「体育の広瀬」
あの広瀬先生?
えっ?嘘……。
「ずっと言えなかった……。澪が水島先生のこと好きだって知ってたから……澪の傷つくことしたくなかったの……ゴメン……」
顔を上げた理香の目から涙が流れ落ちていた。
理香は私の気持ちを知っていて、ずっと言えなかったんだ。
ずっと苦しんでいた。
「理香、教えてくれて、ありがとうね。もし今回のことがなかったとしても、結局は実らない恋だったんだね。でも実らなくて良かったよ」
私はそう言ってクスリと笑った。
「澪……」
「大丈夫。私は大丈夫だよ。なんかスッキリした感じ」
そう言って、理香に笑顔を見せた。



