「本当に、大丈夫、だから……」
言葉は途切れ途切れなのに……。
姿が見えなくても苦しそうなのがわかる。
本当に大丈夫なの?
「しばらく、じっとしてたら、大丈夫、だから……」
「本当に?」
「あぁ……」
これ以上、ここにいても私には何も出来ない。
「リビングに戻ってるね」
「あぁ……」
聖のことが気になるけど、そのままリビングに戻った。
さっきまでソファの上で寝ていたモフ子が起きていて、リビングのドアの方をジーっと見ていた。
「モフ子も心配?」
そう言って声をかけて、頭を撫でてやると目を細めるモフ子。
ノドをゴロゴロ鳴らし、私の手にスリスリしてくるモフ子の頭を撫で続けた。



