【先生×生徒シリーズ】先生の秘密





「ひじ、り?」



聖に声をかけたけど、聖は何も言わないままで、ただ私の身体をギュッと強く抱きしめていた。


大嫌いは聖なのに……。


なのに、何で抵抗が出来ないの?


嫌だと叫んで聖から逃げることだって出来るのに。


魔法がかかったみたいに身体の力が抜けていく。


胸がさっきよりもドキドキと煩い。



「お前が、助けて欲しい時や、悲しくて苦しい時には俺がずっと側にいてやるよ」


「えっ?」



何でそんなこと言うの?


ねぇ、何で?


そんなこと言われたら私……。