【先生×生徒シリーズ】先生の秘密





「だから嘘じゃないって!」



私はそう言ってキッキンに戻ろうとした。


けど……。


聖に腕を掴まれてしまった。


肩がビクンと揺れる。



「は、離してよ……」



聖に背を向ける形のままそう言ったけど、聖は腕を離してくれない。


無言のまま私の腕を掴み続けている聖。



「もぉ!いい加減にして!」



大きな声を出して、振り向く私。



「話せよ、全部」



私の目を真っ直ぐ見つめ、静かにそう言った聖。


胸がドクリと鳴る。


聖から目を離し、首を左右に振った。


話せないよ……。


話したところで、どうなるって言うの?


それに、また聖にバカにされるのが目に見えてるじゃん。