服を着替えてキッチンに立った。
「なぁ、桐野?」
「ん?」
「今は飯はいいから、こっち来て?」
「何で?」
「いいから……」
聖はそう言ってキッチンからリビングへ行った。
私も聖のあとについてリビングへ行く。
「私、お腹ペコペコなんだけど?」
私は笑いながら明るくそう言ったけど、聖の顔に笑顔はなかった。
「何かあったんだろ?」
「はっ?」
「あいつと……」
「えっ?」
あいつって、水島先生のこと?
「べ、別に何もないけど?」
「嘘つくなよ」
聖は吐き捨てるようにそう言った。
聖はあの場にいなかったのに、何でそんなこと聞いてくるの?
私と水島先生との間に何があったのか知ってるの?
帰って来た時も玄関にいたし。
まるで私の行動全てを見透かされてるような……。
そう思うと、怖いと言うより凄く不思議な感じがした。



