「ちょっと!ビックリさせないでよ!てか、何でここにいるわけ?」 「えっ?いや、まぁ、何となく……」 「ふーん……まぁ、いいや。お腹空いたでしょ?すぐにご飯作るから待ってて」 私は明るくそう言って靴を脱いで玄関を上がった。 本当は泣きたい気持ちでいっぱいだけど。 とにかく今は、今だけは泣かないでおこうと決めた。 聖の前では泣かない。 聖にだけは悟られたくなかった。