「でもなぁ、あいつの隣に住んでる奴が厄介なんだよ……いやさ、そいつも同じ学校の教員なんだけど、あいつのこと気にかけてるみたいで、すんげー邪魔なんだよな……」
隣に住んでる厄介なやつ?
同じ学校の教員?
それって聖のこと?
てか、水島先生の電話の相手って誰?
私と聖と水島先生の共通の知り合い?
それだったら、この学校の先生か生徒になる。
「まぁ、さっき聞いたら好きでも嫌いでもない。みたいなこと言ってたし大丈夫か」
またギャハハと下品な笑い方をする水島先生。
あの優しくて、生徒思いの水島先生じゃない。
どっちが本当の水島先生なの?
「性格悪いって、お前もノリノリだったくせに。教師もいろいろストレス溜まるんだよ。たまにはゲームでもして発散させないとな。それにサエと結婚したら遊べなくなるし。まぁ、この賭けは俺の1人勝ちだな」
目の前が真っ暗になった。
手に持っていたホッチキスが床に落ちて、その音が廊下に響いた。
その音で我に返る。
水島先生が慌ててこちらを向いた。
私と目が合い、目を大きく見開いていく水島先生。
ヤバイ……。
この場から早く逃げなきゃ。



