その時……。
「聖先生と桐野?」
えっ?
声がした方に目をやると笑顔の水島先生が立っていた。
聖も水島先生の方を見てるけど、その目は鋭く、氷のように冷たい目をしていて、背中がゾクリとした。
まるで敵視してるみたいに……。
でも私と聖に近付いて来る水島先生は笑顔のままで、いつもの水島先生だ。
「こんなところで何をしてるんですか?……って、桐野は僕の手伝いだったね」
「はい……」
「聖先生は桐野に何か用があったんですか?」
「いや、別に何も……。ただ、桐野を見かけたから声をかけただけで……」
「聖先生と桐野は仲が良いんだね。家も隣同士だし」
水島先生はそう言ってクスリと笑った。
「はっ?」
思わず大きな声が出てしまった。
静かな校舎に私の声が響き渡る。



