「何?」
「お前、今日も水島先生の手伝いか?」
「そうだけど?」
昨日もそう言ったから聖だってわかってるはずなのに。
それに昨日のことがあって、聖の目が見れない。
「俺、昨日も言ったよな?やめとけって」
「あのさぁ、聖と水島先生の間に何があったのか知らないし、聖は何度もそう言うけど、じゃあその理由は何?」
聖は何か知ってて、何度も何度もそう言ってくるんでしょ?
でも、何も言おうとしない聖。
やっぱり理由なんてないんじゃないの?
ただ単に聖が水島先生を嫌いなだけじゃないの?
「もう私、行くね。また遅くなるからご飯は適当に食べてて」
「桐野が!」
私が階段に足をかけた時、聖がそう言った。
足を止め、振り返る。
「私が、何?」
「桐野が……」
目を伏せる聖。
今度は聖をジーっと見つめる私。



