次の日ーー。


聖と言い争ったまま部屋に入ったから、何となく気まずくて、ベッドから出られないでいた。


シャワーも浴びずに寝てしまい、シャワーを浴びて早く用意をして出なきゃ遅刻しちゃうのに。


リビングに聖がいるのかわからない。


静かな部屋。


リビングからも物音ひとつ聞こえてこない。


聖とは、どうせ学校で顔を合わせなきゃいけないのに……。


なのに、この変な気持ちは何?


ベッドからモソモソと起き上がり、ベッドから出て静かに部屋のドアを開けた。


足音を立てないように静かに、そーっと廊下を歩く。


リビングのドアを開けると、そこには聖の姿はなくホッと胸を撫で下ろした。