「確かに俺は親じゃないけど、お前が自分の家じゃなくて、何で俺の家で一緒にいるのか考えろよ」
あとからリビングに入って来た聖がそう言った。
聖の口調から怒ってるのがわかる。
「別に一緒に暮らしたいとか頼んでないし。これは聖が勝手に決めたことでしょ?そんなに怒らないでよ!」
私は持っていた鞄をソファに投げるように置いた。
ソファで丸まっていたモフ子が驚いて慌ててソファから降りる。
「お前さぁ、俺がどんだけ心配したと思ってんだよ!」
「そんなの知らないよ!それに私は遊んで帰って来たわけでもないし、寄り道して帰って来たわけでもない!」
「じゃあ、こんな時間まで何してたんだよ?遊んで帰って来たわけじゃなかったら答えられるよな?」
聖はそう言って、眉間にシワを寄せると、私を睨むように見てきた。