それから、どう帰って来たのかわからなかった。
頭がボーとして、クラクラして……。
気付くと、聖の家の玄関前に立っていた。
隣は自分の家なのに。
ボーとしていても、律儀に聖の家の前に立っているなんて。
可笑しくて笑いが込み上げてくる。
朝、聖が置いていった鍵。
それを使って玄関の鍵を開けた。
ドアを開けた時……。
「おいっ!何時だと思ってるんだよ?」
聖が立っていて、眉間にシワを寄せて私を見てる。
さっきまでボーとしていた頭が正常に戻る。
「別にまだ遅い時間じゃないでしょ?てか、親でもないのに煩いよ」
私はそう言って、靴を脱いで、聖の横を通ってリビングに向かう。



