水島先生の車に乗るのは2回目。
前は聖がいたけど、今日は私1人。
前回より緊張感が増してる。
車の中は、暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい温度なのに。
変な汗が出てくるし、胸はドキドキしっぱなし。
「桐野って、髪、綺麗だね」
「えっ?」
助手席の窓から外を見ていた私。
そんな私に、水島先生はいきなりそんなことを言ってきたから、思わず声が出てしまった。
水島先生の方を向く。
顎のラインが綺麗で、ハンドルを握る手も凄く綺麗。
さっきよりも胸がキューと高鳴る。
チラリと私を見る水島先生。
「ずっと伸ばしてるの?」
「はい……」
「彼氏が髪の長い子が好きとか?」
水島先生はそう言って、再び私をチラリと見るとクスリと笑った。
「か、か、彼氏なんて、い、いません、から……」
私はそう言って下を向く。
「へぇ……。桐野は可愛いのに、もったいないね」
「えっ?」
顔を上げて水島先生を見ると、前を真っ直ぐ向いていた。
「俺が桐野と同い年なら、好きになってるかもな」
チラッと私を見て、ニヤリと笑う水島先生。
ドクンーー。
痛いくらいに胸が高鳴っていく。
お世辞だとわかっているのに。
だけど、そんなこと言われたら私……。



