それだけ話すと、また沈黙が続き……。
私は作業をして、水島先生はパソコンを使っていた。
あまり広いとは言えない数学準備室。
パソコンのキーボードを叩く音と、私が作業してるプリントを仕分ける音だけが響いている。
「ねぇ、桐野?」
そんな沈黙を破ったのは、また水島先生だった。
「あ、は、はい」
「聖先生とは家が隣同士だったよね?」
「はい」
「聖先生とはプライベートでも話をするの?」
「会えばしますけど……」
「そうなんだ。聖先生って、カッコイイでしょ?」
「はぁ、まぁ、そうですねぇ……」
確かにカッコイイけど、性格は最悪だけど。
「桐野も聖先生のことが好きなの?」
「はい?」
顔を上げると、水島先生は笑顔でこちらを見てる。
目が合い、恥ずかしくて思わず目を逸らしてしまった。



