放課後ーー。 理香は不敵な笑みを浮かべながら部活に行ってしまった。 私は鞄を持って、数学準備室に行く。 水島先生の手伝い……。 何の手伝い? 誰もいない静かな廊下。 聞こえてくるのは、蝉の鳴き声と吹奏楽部が練習している楽器の音だけ。 一歩一歩進んで数学準備室に近付くと、私の胸もドキドキと高鳴っていく。 数学準備室のドアの前に立つ。 「ふぅ……」 私は胸に手を当て、深呼吸をしてからドアを開けた。