大人しく昨日作ったカレーでも食ってろ!
「ちょ、澪?また……」
「えっ?」
「それ……」
「ん?」
私は理香の指差す方を再び見た。
「あー!!」
おにぎりの次は、クリームパンを握り潰していた。
団子状になったクリームパン。
もう食べられないや……。
「あっ!ねぇ!見て!」
「ん?」
屋上の柵から下を見る理香。
……ゲッ!
そこにいたのは女子に囲まれた聖。
ニコニコして、楽しそうに女子と話してる。
「聖先生って、カッコイイよね〜!」
「はっ?理香、あんた、まさか……」
聖が好き、とか?
「カッコイイなとは思うけど、競争率高そうだしね」
そう言って笑う理香。
「やめときなよ。あんな男」
「えっ?」
「あー、ほら、ああいう男に限って、絶対に裏がありそうだしさ。性格も悪そうだし」
「そう?」
「うん」
私はコクコク頷いた。
同居してる私が言うんだから間違いないよ。
「でも、彼女いそうだよね」
理香はそう言って少しだけ寂しそうに笑った。
「やっぱさ、水島先生みたいな人がいいよね。優しくて、イケメンで」
「澪は水島先生、大好きだもんね」
理香はそう言ってクスリと笑った。



