「ねぇ、聖ってさぁ……」 「ん?」 「本当は天使とか?」 私の言葉に、こちらを見た聖の動きが止まる。 「えっ?」 ジーと私を見つめる聖。 まさか、本当に? 「…………ぷっ」 「はっ?」 聖が大爆笑する。 「おまっ、天使って。俺が天使?あの金髪でクルクルパーマの?」 「えっ?いや……背中のアザが天使の羽みたいだなぁって……」 「ビール吹き出すとこだったわ。てか、そんなわけねぇだろ?俺のどこに天使要素あるんだよ?このアザは、ただのアザだよ」 「で、ですよねー」 私はそう言って苦笑いする。