お正月が明けた新学期。 私、鈴木梨夏は今屋上にいる。 予想をはるかに超えた寒さ。 けれど、教室に戻ろうとは思えなかった。 辛いことがあったから、一人でいたくて屋上に来た。 それに今は屋上のベンチに体を丸くして座って泣いている。