あの日の向日葵。

「あ、あのっ!ひ、人の事バカにして笑うなんてサイテーだと思います。」
私は反抗したら殴られると思い噛み噛みになりながら青野太一に向かって言った。
「いや、待って。バカにしたつもりは無いよ!ただ単に、面白い子だなって思って笑ってただけ!」
「だ、だから!それを馬鹿にしてると言ってるんです!!」
うぅ、怖い!帰りたいよ~!絶対イジメられる~!
「ねぇ、あのさ……」
そう言って、青野太一の手が私に近づいてくる。
「は、はひぃ!」
な、殴られる!怖くて目を瞑った瞬間、
「髪の毛に草付いてるよ。」
ほらと言って、私の目の前に髪に付いていた草を見せてきた。
「へっ!?」
思ってた事と違うことが起きて思わずマヌケな声が出てしまった。
「あとさぁ~、敬語やめて?仲良くなりたいからさ。敬語禁止!おっけ?」
青野太一は私の顔をのぞき込んできた。
えっ!?顔近っ!は、恥ずかしい/////
「あ、青野太一さん!か、顔近い!」
私は恥ずかしくて手で顔を隠す。
「あ、わり!てか、フルネームにさん付け?wおかしいから!普通に太一でいいし!」