あの日の向日葵。

「とにかく!ここは俺の大好き場所!!ここに来ると落ち着く。」
「……何で太一くんは自分の好きな場所に私を連れてきてくれたの?」
「何でだろ?何か凪ならここを教えてもいいかなって思ったんだ。ここは秘密の場所だから誰にも言うなよ?」
そう言って太一くんは自分の口に人差し指をあてる。
太一くんの好きな場所に私を連れてきてくれた。
そんな事したら恋愛経験ゼロの私は期待しちゃうよ。
「だけど、まだ向日葵咲いてねぇんだよな。咲いてたら綺麗なのに。」
太一くんは呟く。
「へぇ、見てみたいな。」
「じゃあさ、向日葵が綺麗に咲く頃、また見に来ねぇ?」
「うん!行きたい!!」
「おう!じゃあ、約束な?」
そう言って、太一くんは私の前に小指を突き出してくる。
「な、何?」
「指切りげんまんだよ!早く小指出せ!!」
「あ、うん!」
私達はまたこの向日葵畑に来る約束をした。