俺たちは相変わらず集団登校していた。
そして、とうとう、とうとう俺は
千晴に告白する。
そう決意していた。
ある日の朝
「龍二?難しい顔してどうしたの?」
千晴が告白しようとしている俺に笑いかける。
やっぱり千晴は天使のような雰囲気だ。
出会った頃と何も変わってないような表情の千晴に俺は安心した。
そして、とうとう言ったんだ。
「俺、俺は千晴のことが好きだ!」
と。
さすがに俺の兄貴の龍一も今日は邪魔してこない。
俺は期待していたんだ。
君がYesと言ってくれるのを・・
君が稜に恋していることに、
この時の俺は・・
全く気づいていなかった。
俺は今でもあの時告白してしまったことを
後悔している。
でも・・


