嫌い、嫌いも好きのうち




それは、俺と千晴が


俺の待ち望んでいた小学3年生に起こった。


待ち望んでいたというのは、


とうとう千晴と同じクラスになったんだ。


しかも、隣の席は千晴・・じゃなくて


不思議ちゃんキャラの上原 ともみだったんだけど。


同じ班になったんだ、俺と千晴が!


そのことに浮かれていて


千晴の隣の席のやつなんて、俺は眼中に入っていなかった。


そう、千晴の隣は、クラスで一番モテている男子森 稜(もり りょう)だった。


なんでも笑顔がかわいいと女子には評判だった。