嫌い、嫌いも好きのうち




千晴がそいつに恋をしていると気づいたのは、


そいつが俺の通う小学校から


県外の小学校に引っ越すと決まり・・


千晴が涙を流している時だった。


どうも親が再婚するみたいだった。


あいつの想い人だったそいつこと


千晴の初恋の相手やまもと こういちをちょっと不憫な子だと思った。


と同時に、あの時の天使の涙を


僕は忘れられないだろう。


小学校の時は、俺は俺のことを“僕”と言っていた時期がある。


ちょっと今それが出た。ヤベー超恥ずかしい。


ちなみにこんな過去のことをベラベラ他人に


ぐちぐち話すのも苦手だ。