その日の夜中、携帯が新着メッセを知らせた。
そのメッセージを読んだ。何度も何度も暗記するほど読んだ。
「……なんで…」
『久しぶり。ハンカチは気にしないでもらってて。てか当分会えないし。今俺、アメリカにいるんだ。交換留学ってやつしてんの。明智には言っておいたんだけどなー…まぁそういうことだから気にしないで持ってて!夜中にゴメンな』
明智は知ってた。いくら待っても当分会えないことを。日本にいないことを。近藤の連絡先を。わけがわからなくなった。なんでこんなにも頭の中がぐちゃぐちゃなのかすら、わからない。
少しは明智を見直してたのに。優しいのかもって思ったのに。かっこいいとも可愛いとも思った。全部、あたしをからかってたんだ…。
そのあと再び携帯が鳴った気がしたが、もうなにも見る気力なんてなかった。
翌日、駅に行っても明智は姿を現さなかった。もしかすると本当のことを知られてるとわかり、逃げたのかもしれない。
もう、なんだっていいや。そう思い、携帯を開くと新着メッセ1件の通知。昨日の夜中、あのあとにきていたものだ。
『P.S.明智のやつ、お前のことかなり気にしてるぞ。大事にしてやって』
『本当にこのままでいいのか?』
--わかったわよ、やってやろうじゃない。
すぐに近藤に返信した。昨日と違い、今度はすぐに返信が来た。
家で勉強をしていた明智の携帯に送信者不明のメッセが届く。
『かど店で待つ。』
たったそれだけだった。無視をしようと携帯を置こうとするとまた通知。
『来るまでいるから。来なかったらずっとここに1人で一晩過ごすことになるからね』
「そんなの…俺が知るかよ…」
携帯を置き、再び勉強を進めた。考えないようにするために、ひたすらカリカリとシャーペンをすすめる。気付けばもう10時。
「……まさか、な」
ありえないと思いながらも、もはや気になって勉強どころじゃなくなっていた。
携帯だけを引っ掴んで自転車に乗り、飛ばした。いつもの駅の近くの、あのかど店まで。
その直前の信号に足止めを食らった。そわそわと落ち着かなくて、いっそ無視してやろうかとまで思った。
ようやく赤から青に変わり、また飛ばした。かど店はもう閉まっている。その前にも人影らしきものはない。
「……だよな」
「明智」
その横から、名前を呼ばれた。
「な…にやってんだよ!今何時か分かってんのか!?こんな時間に、なんで…!」
「待ってるって言ったから」
迷いなく、真っ直ぐ見据える。
「これ、どういうこと?」
近藤からきたメッセを開き、明智に突きつける。
そのメッセージを読んだ。何度も何度も暗記するほど読んだ。
「……なんで…」
『久しぶり。ハンカチは気にしないでもらってて。てか当分会えないし。今俺、アメリカにいるんだ。交換留学ってやつしてんの。明智には言っておいたんだけどなー…まぁそういうことだから気にしないで持ってて!夜中にゴメンな』
明智は知ってた。いくら待っても当分会えないことを。日本にいないことを。近藤の連絡先を。わけがわからなくなった。なんでこんなにも頭の中がぐちゃぐちゃなのかすら、わからない。
少しは明智を見直してたのに。優しいのかもって思ったのに。かっこいいとも可愛いとも思った。全部、あたしをからかってたんだ…。
そのあと再び携帯が鳴った気がしたが、もうなにも見る気力なんてなかった。
翌日、駅に行っても明智は姿を現さなかった。もしかすると本当のことを知られてるとわかり、逃げたのかもしれない。
もう、なんだっていいや。そう思い、携帯を開くと新着メッセ1件の通知。昨日の夜中、あのあとにきていたものだ。
『P.S.明智のやつ、お前のことかなり気にしてるぞ。大事にしてやって』
『本当にこのままでいいのか?』
--わかったわよ、やってやろうじゃない。
すぐに近藤に返信した。昨日と違い、今度はすぐに返信が来た。
家で勉強をしていた明智の携帯に送信者不明のメッセが届く。
『かど店で待つ。』
たったそれだけだった。無視をしようと携帯を置こうとするとまた通知。
『来るまでいるから。来なかったらずっとここに1人で一晩過ごすことになるからね』
「そんなの…俺が知るかよ…」
携帯を置き、再び勉強を進めた。考えないようにするために、ひたすらカリカリとシャーペンをすすめる。気付けばもう10時。
「……まさか、な」
ありえないと思いながらも、もはや気になって勉強どころじゃなくなっていた。
携帯だけを引っ掴んで自転車に乗り、飛ばした。いつもの駅の近くの、あのかど店まで。
その直前の信号に足止めを食らった。そわそわと落ち着かなくて、いっそ無視してやろうかとまで思った。
ようやく赤から青に変わり、また飛ばした。かど店はもう閉まっている。その前にも人影らしきものはない。
「……だよな」
「明智」
その横から、名前を呼ばれた。
「な…にやってんだよ!今何時か分かってんのか!?こんな時間に、なんで…!」
「待ってるって言ったから」
迷いなく、真っ直ぐ見据える。
「これ、どういうこと?」
近藤からきたメッセを開き、明智に突きつける。

