「お前にしか見せてないけど…」
負かそうとは思ってなかったけど…焦る彼を見たかったのに…やっぱり、口では敵わない。
「そんなの当たり前だから…他にもいたら許さない」
悔しくて、精一杯の虚勢を張る。
でも、そんなのお見通しだったみたいですぐに返ってくる言葉に真っ赤になっていた。
「そんな潤んだ目で威勢張られてもなぁ…お前意外欲情しないんだから、諦めてまた抱かれろ」
今の会話のどこに彼のスイッチがあったかわからないが、何度目かわからない行為に突入するのは避けられなかった。
そして、気がつけば外は明るいけど薄暗くなっていて…
何時?
動かない体から必死に手を伸ばし、スマホの画面を見ると
えっ…ウソでしょう?
16時13分…
慌てて隣で寝息をたてている彼の肩を叩いた。
「んっ…なんだよ。まだ寝てろ…」
腕の中に抱きしめられて身動きがとれない。
「夕方だってば…一日中ベッドにいるつもり?」
私の抗議の声も彼の唇に塞がれてしまう。
「…んっ…ちょ…‥っと」
引き締まっている彼の体のいたるところを叩いて抗議する。
「それもいいかもな」
恐ろしいセリフに危機を感じ、火事場のなんとやらで彼の腕の中から抜け出すことに成功した。



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