優しい嘘はいらない


「…重い…」

「重いって言うな。俺だってこんなにお前に惚れるなんて思ってなかったんだからな」

肩や背中に彼のキスが降り注ぎだすが、彼の勘違いに笑いを耐えピクピクと小刻みに震える体。

気をよくしていく恭平の唇は止まらない。

彼がこんなに甘い男だったなんて…

「…もう、胸が潰れるから乗らないでよ」

「…重いって…そう言うこと?よかった」

安心したようにぎゅっと更に抱きしめてくるから困ったものだ。

「恭平、って…こんなに甘い男だった?」

「俺ってお前の中でどんな男なんだよ?」

笑いを嚙み殺していると体が軽くなり、ブスッと拗ねて喫いかけていたタバコを口に咥えていた。

「えっと…女に冷たいし、口悪いし、意地悪だし、何考えてるかわからないし、自己中だし…言葉足りないし…それに」

「わかった。もういい」

「えっ、まだあるのに…」

「お前の口からそれ以上聞いたら耐えられいからやめてくれ」

意地悪がすぎたようで本気で嫌がった彼は、顔を背けてしまった。

かわいい…

こんな一面を見られるなんて思っていなかったな…

「だけどね…時たま、かわいいって思うよ」

はあっ?って口を開けてから意地悪な表情に…