「陽ちゃ〜ん。振られた〜。」
『優衣…。どうせまたガツガツしすぎたんでしょ〜。その癖どうにかしなよ!』
振られた日の夜親友の陽ちゃん
水川陽子(みずかわようこ)に電話をした。
陽子は高校に入って一番最初にできた友達。
最初はすごく仲が悪くて喧嘩ばっかりだったけど、今では何でも言い合える
大好きな親友!!!
まあ、この話はまた今度として
「まただなんてそんなこと言わないでよ〜」
泣きながら電話したのに、陽子から言われた言葉は『またガツガツ…』…
辛い!!!
「陽ちゃん、毒舌…。振られたばっかなのに…。」
『あんたは一直線すぎ!相手のことを考えてあげなきゃ受け止めようにも受け止めきれないのよ!』
「うぅ…。反省してます…。」
テンション下がりまくりの私にはキツイお言葉だけどたしかにその通り…。
「で、でも、好きだって思ったらたくさん好きって言いたくなるんだもん…。」
好きだと思ったら好き好きオーラ全開になってしまう私。
最初は「可愛いやつ〜」だなんて言ってくれる彼氏もだんだん重いと思い始めるのか、五ヶ月くらい経つとやつれてくる。つらい
『はぁ〜…。』
ため息つかれた…。
もう辛い。
『私が男だったら喜んで全部受け止めるのにね〜…。』
「陽ぢゃ〜〜ん!もう、彼氏いらないから陽ぢゃんとづぎあう〜〜。」
鼻水も涙も垂れ流し状態。
陽ちゃんは落としてあげるタイプだなぁ
なんて思ってたら
『それは無理。私女と付き合う趣味は無いから。』
………落としてあげて落とすタイプだ。
なんだかんだいって慰めてくれる陽子。
電話をかけた時はかなり辛くて、落ち込んでたのに最後の方には泣きながらも笑っていられることができた。
結局2時間ほど電話したあと
『また明日話聞くから目を冷やしてねなさいよ?ひどい顔を私に見せないでね?』
そう言って電話を終わった。
ひどい顔って…。
つらいな



