福沢諭吉の名言。

 天は人の上に人を造らず、天は人の下に人を造らず。

 エジソンの名言。

 天才は1%の才能と99%の努力。

 どちらも一般的に人生皆平等という意味で解釈しているだろう。

 おそらくどの教育現場でも人生皆平等だと生徒に教えているだろう。

 人生皆平等なのだから勉強のできない者には勉強しなさいと言い、才能のない者には努力をしなさいと言う。

 お前は勉強しないから頭が悪いのだ、努力しないからできないのだと言いたげに。
確かに天は人の上に人を造ってないし人の下に人を造っていないかもしれないが、世の中には人の上に人はいるし人の下に人もいる。

 容姿、才能、環境あらゆるものを統合したピラミッド型のランク付けをされている。

 例えば容姿端麗や才色兼備、博学多才。

 顔や容姿が整い美しい人間もいれば、容姿は整い尚且つ優れた才能のある人間、たくさんの分野の才能に恵まれている人間、あるいは容姿も良くたくさんの分野の才能もあり性格も優れていると言われる人間だ。

 彼ら彼女らは間違いなくピラミッドの上にいる人間だ。

 そんな恵まれた人間とは反対に容姿は醜く才能も全て平均以下、性格も最悪。

 人間の底辺、ピラミットの最下層の人間も確かに存在する。

 まさに組体操のピラミットそのものが世の中の縮図と言ってもいい。

 下になればなるほど上の人間の重さを四つん這いで歯を食いしばり必死に耐え、上にいけばいくほど重さは軽く負担も少ない。

 頂点の人間はといえばその気になれば手も足も自由、重さは一切なくあるとすれば自分の身体の重さだけ。