「皆集まったな。実は・・・虎華が攻めようとしてるらしい」
これはきっと嘘じゃない。
総長の目が真剣だ。
皆も真剣に話を聞いている。
「いつ攻めてくるかはわからない。今竹のチームが虎華の溜まり場を見張っている。だがあいつらは夜を好む。夜、いつでも準備出来るようにしておくんだぞ!!」
皆はバタバタと忙しく走り回っている。
俺も準備しないと。
この時のために事前にテストをしていたんだ。
「潤!」
「涼」
「いいか、虎華は女を好む。捕まえたら・・・必ず逃げろ。変な事はするな」
「・・・わかった」
いつもはふざけて言うところを素直に頷いた。
涼は俺の頭を撫でて、持ち場に走って行った。
涼もいつものおふざけとは違って真剣だ。
俺も真剣にやろう。
足を一歩踏み出した時だ。
『潤さん』
足を止めた。
なんだ、この感じは。
何者かが俺を呼んでいる。
なんだよ、これ。
『潤さん』
「うっ」
『潤さん』
「やめろ」



