「フンフーンフン♪」
水が入ってる袋を揺らせてバイクで走りながら鼻唄を歌っていると、
「ん?」
黒い服を着ている人が壁にもたれかかって倒れている。
その周りにいたのは3人の男子学生。
制服からしてヤンキーが集まるという有名な学校のようだ。
「おい、いい加減言えよ」
「俺達はなぁ、あの二番目に最強と言われている鳳雷龍に入ってるんだぜ」
なんだと?
鳳雷龍にあんな奴らはいない。
むしろ制服姿で倉庫に入ることは許されないというルールがある。
だがその人はピクリとも動いていない。
こいつらにやられたのか。
それに俺らの属の名前を使ってあんなとこするなんて許さねぇ。



