「もう話は終わった?」 ドアにもたれかかっていた。 気配も全く感じなかった。 いつ入ってたんだろう。 佳は立ち上がって祥弥を睨みつけていた。 「佳兎。恩人だろ?」 「俺は充分情報をやった。兄貴を返してくれ」 顎で合図し、5人スーツ着ている人達が入って来た。 彼の兄貴はいなかった。